【あやぴ】最高の他人



最高の他人。


いつか、りさとそんな話をした気がする。

わたしにとって、りさは最高の他人だし。
りさにとって、わたしは最高の他人だと思う。


所詮は、他人。
そんなもんだろう。


これは冷たいことなんだろうか。


どんなに大切な人でも、
どんなに大好きな人でも、
その人は自分ではないので
その人の思考や、根本、優先順位等の価値観は理解しきれない。
理解しようとすることも、部分的に共感することはできても、完全には理解できない。 


他人は永遠に他人なんだ。



わたしにとって、一番大切な存在である妹も他人である。
妹の未来は、わたしのものではなく、妹のもので、
妹がどの大学に入っても、どんな生活をしようとしても、わたしには関係がない。

妹の性格やモチベーションの源、優先順位は理解しきれない。たとえ、18年くらい一緒にいても。
推測もできるし、ある程度は当たってると思ってても、完全には理解できない。


わたしは、A大学の方がいいんじゃない?って思ってるけど、妹は妹の基準でA大学に行くと言い切れないというならば、それは仕方ないことだ。 
何度も言うけど、妹はわたしじゃない。


世の中に正解なんてない。
どっちを選んでもいいと思う。
正直、わたしはこっちの方がいいんじゃない?って思っていても、そんなん押し付けることなんてできない。


君の納得解ってなんだろう。
どうやったら君は納得できるんだろう。


そうやってぐるぐる考えてみたけど、
わかんなかった。






最近、最高の他人が1人増えた。

君とは出会ってまだ3ヶ月だけど、
過ごしてきた時間なんて関係ないって言うくらい、
君と過ごす日常が楽しい。


そんな彼も、私の中では他人だ。
君とはまだ出会ってまもないし、
知らないことがいっぱいだけど、
月一は遊ぶし、電話は結構してる方だ。

その都度、新しい君を知って、
その都度、君の完璧な部分に尊敬する。

でも、
強いと思っていた君にも、
弱い部分があった。

君の弱い部分をみて、
びっくりしたのと、安心したのと
両方あった。

大好きで、大切な君の話だけど、
やっぱり私はわかんないことがいっぱいあった。

なんで、そう思っちゃうんだろう。
なんで、そんなに苦しんでるんだろう。

共感するところも、そっかぁってストンと入ってくるところもあったけど、
それでも、

君の納得解がわからなかった。

君はどうやったら納得できるのだろう。
君はどうやったら、もう少し楽に生きれるのだろう。

いつも強い君だから、
脆くなったときにすぐに手を差し伸べることができるわたしでいたい。

でも、君の人生は君の人生だ。

君が納得できるように、
どんな未来も、受け止めて、
強く生きていけるように、

私は出来るだけそばにいて、
君の味方でいることしかできないんだなって思う。

でも、君の中に入ることはできない。

だって、わたしは他人だから。





どんなに大切な人。

りさでも、
妹でも、
彼でも、

私の中では他人だ。


きっとこれから出会うであろう大切な人。
そして、出会うであろう、わたしの将来のお客さん。


みんな他人だ。



わたしのビジョンは、

ひとりひとりが納得して、
自分らしい人生を歩めるような社会をつくりたい。

そんなお手伝いをする。


早速そんなお手伝いに苦戦してる。





もうすぐ提出する卒業論文も、
テーマは「納得」だった。


わたしの仮説では、
納得した人生を歩むためには、

自己決定が必要だと思ってる。

ただの自己決定じゃなくて、
本質的な自己決定。

つまり、
rational belief を基にした自己決定。

自己決定に至るまでの思考が、
irrational belief なものであったら、
良くないんじゃないか?


物事考え方次第。


って言うけれど、ほんとにそうだと思う。


少しでも多くのひとが、
rational belief のもとに自己決定していければいいんじゃないかなって思う。

どうやったら、
そのお手伝いができるのだろう。


他人の価値観を完全に理解したくないしできない、
理解したフリなんてしたくない。

自分らしい、正直な在り方で。

大丈夫、私は味方だよ。
そばにいる。

って、言い続けたい。

大切な人を守りたいし、
大切な人をできたら増やしたい。



大好きなひとが、もっと楽に生きれるような。
助けてって言った時に、走り出せるように。

私に、助けてって言ってもらえるように。

もっともっと頑張らなきゃな。



大好きなひとがいるって幸せだな。


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