【りさ】らしさとは
今週の朝ドラは胸が熱い。
熱いが胸。
どっきゅぅぅうん!
りさです。
わたし "らしい" 何かがほしい。
この世からもし、もしも!
わたしが突然消えたとしても、
代わりにそれが置いてあったら、
わたしがいる、みたいな
気持ちに誰かがなれそうな何か。
それは物体かもしれないし、
何かの記録かもしれないし、
ことばでも残せるかもしれないし。
なんだっていいんだ、って
最近はすごくおもう。
がんばらなくたっていいんだ、って
最近はちょっとおもう。
そんな労力がない
ということばを
いつ会っても使う友人がいる。
中学からの付き合いで、
彼に恋をしていた頃もあって。
(自爆タイムどっかーん)
その恋は叶わなかったけれど、
今でもたまに思い出すのは
どうしてなんだろう?
彼は変わらない。
いつになっても
いくつになっても
どこであっても。
変わらないものは、
この世にほぼないんじゃないかとすら
思えてしまうまいにちだというのに。
近所の焼肉屋は潰れたし、
大好きだった人は、
もう会えない人にもなる。
消費税は8%になっていたし、
ただの思考は現実になってたりする。
今は過去に姿を変えてくし、
過去は美化されてくこともあるし。
それでも
彼は変わらない。
使うことばも
そのアタマの中も。
あのときのまま、いまもそのまま。
嫌なことがあったとき、
なんとなくそばにいて、
なんとなく好きなことばをくれる。
そんな労力がない
付き合ってる彼女と
別れる未来を想像し始めるとき、
彼はいつもそう言ってる。
5年前も
1年前も
今も
おんなじことを言っている。
アップデートされないことば
は、あってもいいと思う。
進化したり、成長したり、
変化したりすることだけが、
美徳じゃないんじゃないかと思う。
そのままでいたり、
ありのままがつづいたり。
昨日も、先週も、1年前も、5年前も
おんなじこと言っていたね。
おんなじもの持ってたね。
明日も、来週も、1年後も、5年後も
おんなじこと言ってそうだね。
おんなじもの持ってそうだね。
って、
自分じゃない誰かが思ったり、
もちろん自分も思っちゃったり、
それが
"らしさ" なんじゃないかな、って
彼を見ていて思った。
無理して変わろうとしたり、
誰かすごい人のまねしようとしたり、
しなくていいんじゃないかな。
わたしは、
どこの誰のどんな100年物語も
ストーリーが色濃くて、
素敵だな、って思うけどな。
あなたと違うところは、
違いますね、ははは!
でいいと思うけどな。ははは。
アップデートしない自分、も
幸せ、な気がするんだけどな。
よしもとばななの
好きな本のすきな一節。
それがどんなにちっぽけな自由でも
こんな幸せがまた味わえるなら
来年もこの世にいたい。
そういうものをいっぱい持ってると
悲しいことがあったときにきっと
ほんのちょっとだけいい側に
引っ張ってくれるんじゃないかな、
と思う。
なんでもいい、その人らしいもの。
きっとその人を好きな他の人が
それを見たりしたら、
笑顔になるようなものが
きっと、あるはずだ。
不満足なソクラテスもいいけど
満足な豚も悪くないぜ。
ソクラテスさん。
おわり。
0コメント