【あや】フレンチトースト



じゃん。

食べかけてから。

「あ、これフレンチトーストやん。」

って思って慌てて写真を撮りました。




ある程度、私のことを知ってる人なら
「ああ、フレンチトーストね。」って思ってるかもしれません。
その人は相当頭いい。
いや、一周回って馬鹿だ。

どんだけ私のこと好きやねん。

ってつっこみたくなる。
だって、当人でさえ、
無意識にフレンチトーストを選び、
なんとも思わずにパクッと一口食べてしまったのだから。






私は、いつも悩みにひたひたつかっている。
そんな状況が好きだったりする。
いつも、なーんか悩んでいるくらいが心地よい。ひたひた。

私は、
パキパキのフランスパンがなんかの液に浸かってひたひたになってしまった、
フレンチトースト。

ひたひたのフレンチトースト、僕は嫌いだ。





頼んでしまったら仕方がない。
食べるしかない。

とりあえず、上に乗っかってるイチゴをパクリ。
ありえないくらいに美味しい。

キラキラしてるフルーツ、私は好き。


ややひたひたしているフレンチトーストにナイフをいれる。

切りにくい。

ひとくちパクリ。

あれ?美味しい。
意外と食べれるかも。

フルーツ、パクパク。
フランスパン、パクッ。
コーヒー、ごくり。ごくり。

フルーツ、パクパク。
フランスパン、パクッ。
コーヒー、ごくり。ごくり。    ごくり。


時間をかけて食べていくと、
どんどんひたひたになってくフランスパン。


まずい。ひたひたすぎる。
しかも、どんどん切りにくくなる。
なんて扱いにくい食べ物なんや!



相変わらず美味しいフルーツ。
相変わらず大好きなコーヒー。





味に飽きてきたから、
大好きなメープルシロップをかけてみる。




ちょっと美味しくなった。






でも、相変わらず、
ひたひたのフレンチトースト、僕は嫌いだ。






でも、食べる。





嫌いだけど、食べる。







フルーツが美味しい。







コーヒーが美味しい。







メープルが有難い。







皿の真ん中にいる。
1番お皿の面積を占めている
フレンチトースト、僕は嫌いだ。






 でも、食べる。








嫌いで、扱いにくい、フレンチトーストに

 




大好きなフルーツが乗っかって、







大好きなコーヒーが添えられて、







 大好きなメープルがふりかかる。









僕は、フレンチトーストを食べる。








嫌いだけど、食べる。



扱いにくいけど、食べる。




フルーツ、コーヒー、メープルに彩られて、
僕は、嫌いな僕を食べる。










それが私だから。









嫌いな私は変わらない。
嫌いな私を変えるつもりもない。
だって、それが私だから。
嫌いだけど、それが私らしいし、
私が心地よいと思える私だから。
ひたひたな私でいる。






嫌いな私が生きていくには。
私が嫌いな私をパクッと受け入れるには。

在りたい私であるためには。


大好きなものに助けてもらえばいい。
大切なものに助けてもらえばいい。

大好きなものたちに包み込んでもらえばいい。



大好きな人たちに
大好きなものたちに
彩られた私のフレンチトースト。




僕はフレンチトーストが嫌いだけど、
それを無意識に選んでいた。




そして、パクッと食べていた。






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